2008年06月05日
伝説のスピーチ

から・・・・・!】
こんにちは、セヴァン・スズキです。エコを代表してお話しします。エコと
いうのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガ
ニゼェーション)の略です。カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、
今の世界を変えるためにがんばっています。あなたがた大人たちにも、ぜひ
生き方をかえていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、
カナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。
今日の私の話には、ウラもオモテもありません。なぜって、私が環境運動を
しているのは、私自身の未来のため。自分の未来を失うことは、選挙で負け
たり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。
私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。
世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。そして、もう行くところもな
く、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。
太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。呼吸をす
ることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよ
くバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚
に出会うまで。そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、
私たちは耳にします。それらは、もう永遠にもどってはこないんです。
私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの
鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子どもたちの世代は、
もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?あなたがたは、私ぐ
らいのとしの時に、そんなことを心配したことがありますか。
こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、私たち人間
ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。まだ
子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりま
せん。でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解
決法なんてもっていないっていうことを。オゾン層にあいた穴をどうやって
ふさぐのか、あなたは知らないでしょう。死んだ川にどうやってサケを呼び
もどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きか
えらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまっ
た場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてくだ
さい。
ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。あるい
は、報道関係者か政治家かもしれない。でもほんとうは、あなたがたもだれ
かの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじ
なんです。そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。
私はまだ子どもですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員で
あることを知っています。そうです50億以上の人間からなる大家族。いいえ、
実は3千万種類の生物からなる大家族です。国境や各国の政府がどんなに私
たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。私は子
どもですが、みんながこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心を
ひとつにして行動しなければならないことを知っています。私は怒っていま
す。でも、自分を見失ってはいません。私は恐い。でも、自分の気持ちを世
界中に伝えることを、私は恐れません。
私の国でのむだ使いはたいへんなものです。買っては捨て、また買っては捨
てています。それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分か
ちあおうとはしません。物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、
そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです。 カナダの私たちは十分な
食物と水と住まいを持つめぐまれた生活をしています。時計、自転車、コン
ピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら何日もかかる
ことでしょう。
2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちは
ショックを受けました。ひとりの子どもが私たちにこう言いました。
「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、食べ物
と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」
家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、
すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなん
でしょう。
これらのめぐまれない子どもたちが、私と同じぐらいの年だということが、
私の頭をはなれません。どこに生れついたかによって、こんなにも人生がち
がってしまう。私がリオの貧民窟に住む子どものひとりだったかもしれない
んです。ソマリアの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、
インドでこじきをしてたかもしれないんです。
もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決する
ために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけ
どこのことを知っています。
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどう
ふるまうかを教えてくれます。たとえば、
争いをしないこと
話しあいで解決すること
他人を尊重すること
ちらかしたら自分でかたずけること
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
分かちあうこと
そして欲ばらないこと
ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか。
なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでくだ
さい。そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ど
も、つまり私たちのためです。あなたがたはこうした会議で、私たちがどん
な世界に育ち生きていくのかを決めているんです。 親たちはよく「だいじょ
うぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめるものです。ある
いは、「できるだけのことはしてるから」とか、「この世の終わりじゃある
まいし」とか。しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うことが
できなくなっているようです。おききしますが、私たち子どもの未来を真剣
に考えたことがありますか。
父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、なにをするかで
その人の値うちが決まる、といいます。しかしあなたがた大人がやっている
ことのせいで、私たちは泣いています。あなたがたはいつも私たちを愛して
いるといいます。しかし、私はいわせてもらいたい。もしそのことばが本当
なら、どうか、本当だということを行動でしめしてください。
最後まで私の話をきいてくださってありがとうございました。
ジョンレノンのイマジンを思い出すスピーチなんです〜
アメリカは反戦思想の黒人大統領が決まりそうですが ニューヨークテロの9.11後に反ブッシュ軍事政権に対しての反戦歌としてイマジンが全米で支持されたのですね!
白人の国アメリカ大統領が黒人になったことは 時代が差別も環境破壊も戦争も認めない時代に入ってきた事を意味するのですね!
私のブラジル人のカミサンも同じように言ってましたよ〜
Posted by SGI健康塾・片山 at 09:39│Comments(0)